ブログ「Puppet Therapy Cafe」

腹話術は難しい? その4

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

腹話術の技術の中で、多くの方が不思議に思うのは、

唇が動いていないのに、声が聞こえてくるということでしょう。

そして、唇を動かさないで発音するなんて、難しそうだと思うのも

当然かもしれません。

でも、ほとんどの音を作るのに、唇を動かすことは必要がないのです。

人間の体は、そういうメカニズムになっているのです。

そこで、次回は、そのメカニズムのお話をしていきます。

 

 

 

 

腹話術は難しい? その3

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

腹話術というと、声色を変えるということが必要になります。

それが難しいと感じる人もいます。

でも、ごく自然に声色を変えて会話をするシーンがあります。

 

例えば、赤ちゃんをだっこしたお母さんがいるとします。

その赤ちゃんに向かって、知らない人が、「お名前はなんていうの?」と

声をかけたとします。

すると、お母さんは、赤ちゃんが出すような声で「太郎でちゅー」と答えたり

します。

こんな風に、自然に声色を変えて会話することをしているのです。

これを「パペット現象」と言います。

誰かに教わった訳でもないのに、ちゃんと赤ちゃんの声を作って話すということが

できるのですから、不思議ですよね。

 

 

腹話術は難しい? その2

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

腹話術は誰でもできるものではなく、特殊な技術で、例えば、

どこかに弟子入りして、修行をしないとできるようにならないという風に

勘違いしている方もいたりします。

 

大人になると、余計な先入観があって、取り組むことにブレーキを

かけていたりします。

パペットセラピーにおいては、寄席の演芸のように、見世物として

腹話術をするわけではありません。

いっこく堂さんのように、素晴らしい芸をすることが目的ではありません。

まず、できるはずがないという、思い込みを無くして、やってみることが、

大切ですね。

 

腹話術は難しい? その1

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日からは、腹話術に対する抵抗感をなくすためのお話しをしていきます。

 

パペットセラピーは、腹話術の技術を使います。

多くの方は、腹話術は演芸として理解していて、自分は「見る」という

立場になっています。

まず、この考えを変えないと、パペットセラピーはできませんよね。

「見る」ではなく「やる」ものにするということです。

「でも、そんなこと言ったって、難しそうだわ。」という声が聞こえて

きそうですね。

そんな不安や疑問を解決していきます。

 

 

パペットの心理学的機能 その10

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日は、この項目のまとめのお話しです。

 

前回まで、パペットの心理学的機能について、主なものをご紹介して

きました。

パペットを役立てることのできる場は、生活のあらゆる場面にあります。

色々な場で活用することにより、その心理学的機能も新たに発見される

ことでしょう。

当学会では、多くの方が実践されることにより、新たな発見がされる

ことを、期待しています。

パペットの心理学的機能 その9

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「ストレスの軽減」です。

人間誰しも、直接言いにくいことがあります。

普段はそうでなくても、なにか感情の行き違いがあった場合など、

あり得ます。

そんな場合、パペットを介して話すことにより、本人のストレスが

軽減されます。

言っているのは、自分ではなく、パペットであるという感情が

生まれるからなのですね。

パペットの心理学的機能 その8

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ。

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「移行対象」です。

ソフトパペットや動物のぬいぐるみの場合、子どもにとっては、

「移行対象」に関連する安心感を抱くものとなります。

柔らかな感触が、温かな母のイメージにつながるのでしょうか。

 

移行対象:英国の小児科医で精神分析家のウィニコットが、子どもの持つぬいぐるみや

タオルケットに心理学上の重要な意味を見出したもので、母親と関係の深い具体物で、

母親を思い起こされるような特徴的な匂いや感触を持った物(タオルケット、毛布、

ハンカチ、布団、まくら、ぬいぐるみ等)を指す。彼は、これらを、乳幼児期の

心理発達過程において、良き母を心の中にイメージ(母の内化)できるように助ける

働きがあるものと洞察し、母親の内化ができるまでの移行期間の物理的な愛着の対象物

であるとした。

 

パペットの心理学的機能 その7

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「投影法」です。

子どもにパペットを持たせてみると、安心感が得られる場合、

無意識の子どもの感情を表現することがあります。

普通では語らない感情を、パペットに語りかけたりします。

パペットは、子どもを受け入れてくれる温かな存在となるのですね。

パペットの心理学的機能 その6

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「オーバーな表現」です。

パペットを使うと、オーバーな表現がしやすくなります。

術者は、素の自分ではなく、演じるという立場になりますから、

恥ずかしいという感情を忘れて、できるということでしょうか。

このオーバーな表現が、感情をより強調して伝えることになります。

パペットの心理学的機能 その5

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「間接的伝達」です。

例えば、子どもに注意をする場合、大人が直接言う場合と、

パペットを介して言うのでは、子どもにとっては、後者の方が抵抗が

少ないものです。

お友達のパペットちゃんが言うことなら、言うことを聞いて従ってくれる

ということなんですね。