ブログ「Puppet Therapy Cafe」

一人で漫才

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

日本には、漫才という演芸がありますが、腹話術は、一人で漫才を

しているイメージがあるのではないかと思います。

漫才は、いわゆる「ボケ」と「ツッコミ」の役回りがあって、

テンポよく会話を進めていきます。

腹話術は、術者とパペットが会話をしますが、ここで必要なのは、

二人の会話のテンポです。

その会話に「間」があると、不自然なものになります。

これは、漫才と全く同じです。

ですから、テンポよく人格の転換をする訓練が大切です。

パペットをコミュニケーションの相手にするために その4

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

腹話術の演技においては、台本に基づいて行われますが、

人間対人間のコミュニケーションには、台本はありません。

この点で考えると、その場に応じた臨機応変な対応を求められます。

ですから、術者自身のコミュニケーション能力が必要になりますし、

操作の技術のみではなく、相手に応じた知識も磨いておくことも

重要です。

パペットをコミュニケーションの相手にするために その3

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

人間と人間の会話では、相手の目を見て話すことを心がけますが、

パペットを使用する場合でも、目がどこを見ているかが重要です。

術者は、自由に目の向きを動かすことができますが、

パペットは、術者の操作によりしか動かすことができませんから、

そのことに注意して、パペットの目の方向を意識します。

そのためには、術者の手の動かし方を柔軟にすることを訓練

していきます。

パペットをコミュニケーションの相手にするために その2

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

パペットに人格を持たせるためには、そのパペットの性別や性格を

決めることが必要です。

それによって、声の質や話し方が変化します。

それが第一歩です。

これらを定めないと、パペットに命を与えることができないのですが、

案外忘れがちなポイントです。

パペットをコミュニケーションの相手にするために その1

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

腹話術はパペットをコミュニケーションの相手としていますが、

そのためには、前提として、術者とパペットの人格をしっかり

分けることが必要になります。

見ている方、もしくはクライエントに、その場において、

別人と思ってもらわなくては、腹話術は成立しません。

そのために、様々な工夫やテクニックがあるわけです。

口を動かさないで話すという、一般的に知られているテクニックも

ありますが、その他にも様々なことがあります。

パペットを使用する意味

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

セラピーとしてパペットを使用する場合、クライエントの心の中の

本音を引き出す方法の一つとして、あえて、もう一人の存在である

パペットを用います。

パペットには、攻撃性がなく、安全な存在とみなされ、人間にはない

不思議なイメージがあります。

安心感を持つことのできるコミュニケーションツールとして、

有用であると言えるでしょう。

セラピーとしての腹話術

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

当学会では、セラピーとしての腹話術の研究等を行っていますが、

この場合のコミュニケーションは、術者と人形とクライエントの

三角形で相互のやり取りする構図となります。

演芸の場合では、観客が見ているという構図でしたが、

セラピーの場合は、クライエントがコミュニケーションの相手

として存在しているという、大きな特徴があります。

そして、そのうちの一人が人形であるということに、大きな意味が

あります。

演芸としての腹話術

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

多くの方が知っている、演芸としての腹話術をコミュニケーション

の視点で考えてみます。

この場合の腹話術は、術者が人形と双方向性の会話をして、

それを観客が見ているという構図が基本となり、たまに、

術者が観客に話しかける、又は、人形が観客に話しかけるという

構図になります。

つまり、観客は双方向性の会話の対象者ではなく、あくまでも

見ているという存在であるという特徴があります。

腹話術の要素

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

腹話術は、術者が人形を使って、人形が人格を持っているという

形をつくり、術者と会話を進めます。

つまり、人形が話すということで、擬人化されているということです。

これは、言い換えると、コミュニケーションが人間らしく感じる

大きな要素となっているということになります。

改めて、コミュニケーションの重要性を感じます。

コミュニケーションの機会の減少

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

 

長引くコロナ禍の影響で、人と人との直接のコミュニケーションの

機会が減ってきています。

会社に出勤せずにリモートワーク、あるいは、学校に登校せずに

リモート授業などが増えてしまいました。

人間は、何年もそうした状況が長く続くと、それに慣れてしまい、

直接の会話がなくても平気になってしまいます。

ある意味、それは危険なことではないでしょうか。

リモートでは伝わらない微妙な感覚が、人間関係においては、

とても重要だと思います。