ブログ「Puppet Therapy Cafe」

ぬいぐるみとパペットセラピー その11

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

ぬいぐるみと腹話術人形の大きな違いは、口の開閉ができるかどうか

ということです。

口が動ていて、自らが声を出しているように錯覚させることに

大きな意味があり、様々な効果があることに着目して、

私たちの学会では、研究や実践を進めています。

姿は動物だったりしても、そこに人格が与えられるという

不思議な現象があるということですね。

 

ぬいぐるみとパペットセラピー その10

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

ぬいぐるみの顔のデザインは、目や鼻や口などのパーツが

単純化されていて、幼い子どもにもわかりやすくなっています。

子どもの視野は、大人に比べて狭く、6歳児でも、縦方向で70度、

横方向で90度しかないといわれています。

ですから、子どもに話を聞かせるために、ぬいぐるみを示すと

集中しやすくなるという効果もあります。

ぬいぐるみとパペットセラピー その9

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

ぬいぐるみに愛着を感じて、手放したくない場合は、

無理に引き離したりしないほうが良いのです。

心が不安定になってしまいますから、自然にまかせて

おきましょう。

子どもでも大人でも、同じことです。

その時に、その人が、その存在を必要としているということですから。

ぬいぐるみとパペットセラピー その8

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

ぬいぐるみに愛着を感じるのは、子どもだけではありません。

大人でも、家族の一員のように大切にしている人は、以外に

多いものです。

例えば、一緒に寝ていたり、抱きしめてたり、声をかけたり

していている人は結構いるのです。

声をかけても、答えることがないのに、変だと思うかもしれませんが、

自分の感情や心の声を表現する対象として存在していると考えれば、

不自然ではありません。

また、癒される効果もあります。

いずれにしても、家庭の中でのことですから、世間を気にする必要も

ないですよね。

 

 

 

ぬいぐるみとパペットセラピー その7

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

ぬいぐるみは、子どもにとって安心感を得られる存在ですが、

可愛い動物の姿だったりして、とても無垢な外見なので、

お友達感覚にもすぐになれます。

また、少し子どもが大きくなれば、世話をする存在にも

なったりします。

つまり、成長に合わせて、色々な役割を担ってくれる

とても便利な存在とも言えます。

ぬいぐるみとパペットセラピー その6

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

日本でも人気のあるスヌーピーの登場する漫画ですが、

そのなかに、いつも肌身離さす毛布を持っている「ライナス」という

子どもがいますが、この毛布も「移行対象」で、

心理学では「ライナスの毛布」とも呼ばれるほど有名です。

つまり、子どもが安心できる存在なら、ぬいぐるみに限定するという

ことではないわけですね。

 

ぬいぐるみとパペットセラピー その5

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

赤ちゃんは、生まれたての頃は、心も身体もお母さんに依存しています。

しかし、だんだん育ってくると、ハイハイができるようになったりして、

少しずつお母さんのもとを離れるようになってきます。

すると、お母さんの代わりにいつも一緒にいる存在がほしくなります。

そこで、登場するのが、ぬいぐるみという存在です。

心理学では、こうしたものは「移行対象」と呼ばれています。

ぬいぐるみとパペットセラピー その4

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

赤ちゃんが最初に出会うおもちゃが、ぬいぐるみということも

多いかもしれません。

まだ、目がはっきり見えない頃でも、触覚というものは

発達していますから、色々なものに触って、皮膚感覚から脳を

発達させるのは有効なことでしょう。

そのような場合、ぬいぐるみのように柔らかくて、安全なものは

適しているのではないでしょうか。

そして、その皮膚感覚をずっと覚えていて、柔らかな感覚に

なんとなく懐かしさを感じるのかもしれませんね。

 

ぬいぐるみとパペットセラピー その3

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

子どもにぬいぐるみを渡すと、「かわいい!」と言います。

そして、頬ずりをしたり、抱きしめたりします。

心理学の実験では、子どもは「あたたかくやわらかで人らしい」ものを

好み、そこに安心を感じることがわかっており、

ぬいぐるみは、この要件を備えています。

ですから、多くの子どもたちは、ぬいぐるみを愛するのでしょうね。

ぬいぐるみとパペットセラピー その2

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今回も、前回の続きのお話しです。

 

当学会では、口の開く腹話術人形を使って行うものを

パペットセラピーとして研究と実践を行っています。

これは、人形の口が動くことで、「人格」が与えられると

考えているからですが、

広義的には口の開かない人形でのかかわりも

パペットセラピーに含まれます。

このことを前提として、今後のお話を進めていきます。